2017年9月12日火曜日

 昨年7月26日の出来事は、日本における優生思想の克服が、そう簡単ではないと思っていたのであるが、今度の宇都宮市の出来事(事件)は、何が加害者をそのような行為に走らせたかを是非明らかにしないといけないと思う。知的障害者生活支援施設で入所者の男性の方が腰の骨を折るなどして、一時は意識不明になった事件で、社会福祉法人施設が傷害容疑で捜査されたのが11日のことであった。新聞報道は11日の夕刊だから、直近の出来事かと思ってよく読んでみたら、「今年の4月16日夜、施設内の自室で意識不明になっていた。」そこで病院へ。そうしたら腹腔内に1.5リットルの血液がたまっていること、その上、腰骨骨折で全治6か月。すでにご本人はその施設を退所というではないか。この流れは何なのか。
 場合によれば社会的にわからぬまますんでしまいそうな感もあって、だれがどう責任を取るのか、経過を含めてはっきりさせなければならない。同時に、同業者としての自分もあらためて、己のありようをかえりみる事件としてとらえる必要を感じている。続報を受けてもう一度意見表明をしないとと思う。

2017年9月6日水曜日

きょうされん神奈川まつり

 9月2日、第3回目の支部まつりが開催された。この件については、既に小文でおつたえしたのであるが、別の角度から当法人の課題として問題の提起をさせていただく。
 この催しは、あくまでも支援者たる私たちが、当事者の方たちが、社会との関わりを、どのように現在的につくりあげているか、そのことに私たちがどれだけ役立っているのかが、問われているとかんがえてみる場の一つだと思う。
 まつりという形で催しがあることを、知っていたか、知っていたとしたら自分の作業所のだれかをさそってみようと考えたか、自分が現場に行くことができなかったら、だれかに頼んでみようとすこしでも考えてみたか振り返ってみてほしい。
 私たちは、「わたしたちをぬきに、わたしたちのことをきめないで」という言葉をしっている支援者であるとしたら、いろんな場を彼らとともに知り、いっしょに考えたり、彼ら一人一人がどんな思いを
深めたかを知ることによって、新しい課題を見つけたり、自身の考えの不十分さを反省するのではないだろうか。
 こうしたことは、きょうされんがやっていることであろうがなかろうが関係なく、いつも自分は何をするべきかを、心にちょっぴりとでももっている事がたいせつだと、わたしは思う。

 

2017年4月17日月曜日

しばらく書かないうちに、もう新年度、どなたも新鮮な思いを胸に秘めてのスタートであればと
願っています。
同じ4月でも、熊本では1年前の大地震からの復興は困難を極めているようで、4万人以上の方々が仮設住宅を希望せざるを得ないと、苦しい気持ちを今も訴えておられることに心が痛みます。
先日、復興大臣が、「自主避難は自己責任だ」と、6年も経ったのだから、住宅援助費打ち切りは当然といって怒りを買っています。いつの間にか20ミリシーベルトでも大丈夫とする対応には、185名になっている子供たちの甲状腺ガンへの思いなどまったくありません。
きょうされん37回全国大会inかながわで基調報告をやってくださった城南信用の吉原さんは小泉元首相らと自然エネルギーで電力をのキャンペーンを拡大しておられるようです。初志貫徹という姿勢に改めて敬意を表したいと思うこのごろです。

2017年2月2日木曜日

大統領がトランプであろうがクリントンであろうが、基本としての世界の政治地図の構造は変わるものではないと思う。しかし、この間のトランプの自分の考えに固執しての政策展開は度を超えるものだけに、それによる激変する社会のありようをどのようにしていくべきかを、各国の政治家ではなく、民衆が何を支持し、何を拒否する運動を作り出すかが問われだす時代にはいってきだしたように感じている今です。安倍首相などは、まもなく彼と会って話す予定になっているというが、予測もつかない混乱状況なのではないかと想像していますが、私たちは、社会保障関連のことだけでなく、今まで以上に国のありようにかかわれる姿勢をもつようにしていかないとというのが率直な感想です。大きく揺れ動く時代に突入ーそれぞれの視点をしっかり持たないとと、自分に言い聞かせています。(2月2日)

2017年1月23日月曜日

しばらくぶりの文となります。
夏の空の製品の展示写真を見てうれしくおもいました。これからも良い作品ができたら載せてください。ほかの施設でも、何か出来事があったら報せてください。

今日はトランプアメリカ大統領のことを書こうかとも思ったのですが、もう少し具体的な動きをすると本質が露呈すると思うので、小文で私の意見をかきます。いずれにしても、巨万の富をみずからもちつつ、それを放出することなどいささかも考えることなく、くるしい状況にある下層の人たちにかすかでも望みを与えるなどの政策が出されるなどはないだろうと思うし、世界に混乱をもたらす行動が出てこるのではないでしょうか。
関係のないことと思わないで、注視し続けましょう。

2016年11月28日月曜日

先日、年若い友人と電話していたら、彼女は従軍慰安婦の問題に興味を持って、ある研究会に顔をだしていると聞き、わたしなりに励ました。「近代史・現代史」をよく読んだらいいですよと。
 作家帚木蓬生の「三たびの海峡」では、男子の強制連行を題材にしているので合わせて考えてみてほしいとも伝えた。
 事実がゆがめられてしまうのは、何とか避けたいと思った電話でした。

2016年11月22日火曜日

福島原発事故の際、自主避難された方はいまも数万おられる。その方への家賃手当が来年3月31日できられる。皆さん途方に暮れておられる。この5年間横浜市の学校に通っておられたこどもさんが、いじめにあっておられたことが、ようやく今問題になっている。忙しさに追われている教師の事情も分かるが、あまりにも鈍感であり、こども本人の苦しみ、そのもとにある原発にたいする考えがなさすぎるのではないかと、ひとりの人間として反省を求めたいと思う。「自分で解決しなさい」とか
「警察の問題でしょ」なんて、本人の気持ちに全くよりそっていない。今一度猛省をとのぞみたい。